「わにとかげきす」3巻。また鈍くなる。

良かれ悪しかれ、ストーリーは大きく進む。

この主人公のおっさん、見た目的に全面的にありだと思います(漫画だけど)。
ただ、交際&性交デビューしてからの、斉藤君への干渉ぶりを見ていると、鈍さ炸裂。。。
変わるって決めたわけだし、まあいいんだろうけど、過去の自分の強化版みたいな斉藤君を、普通に孤独をいやがるこちら側につれてこようとする辺りは、かなりうんざりしてきた。よほど現在の自分の状況が良いと感じられてるんだろうな。しかも比較の上で。

自分は個人的に頑固なので、その手の過去の自分あっさり捨て、はできないな。

まあこの鈍さは、古谷実の主人公の常連ですよね。
気が弱いけどこわいくらいに鈍い部分がある。

まあ、気が弱いと繊細はイコールではまったくないのでいいのですが、毎回だんだん主人公男子が嫌いになってくる。「シガテラ」しかり。

彼らの心を捉えるのは、「動物は本能で子孫を残す」不思議。
「誰に教えられることもなく、どうしてそうなっているのか。はたまた、僕たち人間は子孫を残す本能と関係ない欲求で性交して、それは気持ちよくてたまらなくて、思わず子孫をつくっちゃうという逆周りもありえちゃうんだけど、それってすごい(ありかなしかはこの際わかんないから保留にしちゃうけどさ)。」
みたいな話だ。

小学校高学年の保健体育で、赤ちゃんはどこからくるのかは習ったけど、その行為が気持ちいいとかそういうのは全然知らなかった。そういえば。
大人になってから、彼らと同じようなことを一瞬考えた。
人間のこれは気持ちいいようにできてるけど、まあ、犬も猫も、イルカもみんな同じように気持ちいいんだろな。生命とゆーのは発生においては気持ちいいものなんだろう。というひどく性善説的かつらしくもなく楽観で思った記憶がある。

強くて大きいことには間違いないんだ、確かに。ただそれを差っぴいても自分の立場と他人のそれを比べて、他人にとってもこちら側のほうがいいだろうと簡単に思うような短絡にはなりたくないよな、と思う。

4巻ではもっと嫌いになるのかなあ。。憂鬱。