横浜トリエンナーレ

の最終日に行ってきました。
メインの展示は見てないんですが、北仲の展示をいろんな人と話しながらゆっくり見て、場の面白さを体験して、おなかいっぱいごはんを食べてきました。

他人の発想を素直に「面白い」と思えたり、
結果自分も「面白い」ことがしたいと思えたり。
work in progressっていい言葉だなと思いました。

アートは不自由であり、自由である。
新しい何かであり、既存の何かを継承した何かでもある。

でもその事実を恥じることはまったくないんだ、というほのかな確信が得られました。
「ほのか」で「確信」って矛盾してるかもしれないけど、
でもそういう「感じ方」を許容してくれるのがアートなんだと思う。

まとまっていてもいなくても、
かたちになってもならなくても、
面白いとか、心地よいとか、そして他人と共有したいと思う力こそが、
アートの原点なんじゃないかな、なんて言葉にすると相当照れくさいことを感じました。
わたしが好きなペインティングはまさに、そんなものなんだろうな。
輪郭や線、それぞれが作者にとってのさまざまな解釈や強い意志であったとして、
やっぱり他人が見えるものとして表すために描く。

平面に描かれたその軌跡たちは、見る人には線でしかなくなることもあれば、ものすごい想像の引出しにもなる。笑ったり、怒ったり、胸がつまったり。
そこには説明も、言い訳もなく、だけど見られることで起きる感情や行為こそが、
小さなprogressなんだろう。

シンプルで分かりやすい行為。全然むずかしくないはずだ。