CNETイベント

を聴いてきました。
といっても、ブログ検索をテーマにしたディスカッションと、
Googleの講演のみですが。

ブログ検索に関しては目新しい情報はなかったものの、
テクノラティにはついつい可能性を感じてしまいました。

あとgooブログ検索のPVはちょっとおどろき。
正直使いやすさと検索の質に関しては、
現状では一番な気はしていたものの、
ブログ検索がここまでとは。

ライブドアの検索全体のなかでのブログ使用率の高さも驚きではありましたが、
まあ、デフォルトがブログ検索だし。
でもあれじゃあGoogleへの支払いのもととれるんでしょうか。

各社の収益モデルを聞いていても、
ライブドアはポータルとして各サービスをつなげて循環させるところに意義を感じているようでしたが、
テクノラティは真剣にBtoBでブログマーケティング考えてるんですね。
WEB2.0の会社設立もあったし、
本腰すえて何かやろうとしてる感じがしました。

これからの時代、検索窓がすべてじゃなくなるんじゃないか、というのが
個人的な直感。
それは、検索という一個人の行為においてだけでなく、
副産物であるネット上で収集できるトレンドに関しても然り。

もちろん検索窓に入力される言葉、その行為も貴重なデータであり出発点であるものの、
「分析」となると、それだけを数値としてみることに限界を感じます。

ブログといういってみれば簡易ツールが復旧したことで、
明らかに検索の質が変わってきたと感じています。
調べて→知って→いろんな行動
ではなく、
知って→発信して→さらに次を知る
という、ネット内での循環に拍車がかかった感じ。
しかもアンテナ機能やRSSの復旧で、
「検索窓から調べる」行為の需要が薄れている気がします。

みんなが気心の知れた情報元を持ち、
面白い情報がいいペースで広まっていく時代。

これから求められることは、母体数の大きい情報需要だけを見ていくのではなく、
あうらゆる種類の情報それぞれに、適した数値判断をもって俯瞰していく手法だと思います。

なわけで、なんとなくテクノラティがおそろしい。
規模は小さいものの、それぞれの情報を見るうえでの「適した数値」を導き出す意義と、
その手法を現状では一番熟知している印象を受けるから。

とまあ、そんな焦燥感のなかで、最後のGoogleの講演を聞いたわけですが、
正直ちょっと泣きそうになりました。
オープンソース」という概念を、一企業がビジネスとして目指し、
その思想がが多くの使い手に受け入れられ、喜んで参加していく広がり。
広がりから戻ってきたものを、さらに冷静にプラスに還元していく企業構図を超えたフットワークのよさ。

一言でいえばかなわないなーなのですが、
単純にこういう思想が社会に受けいられ、世の中が進歩していく感覚に、
捨てたもんじゃないなー的なうれしさがありました。

うらやましいなーと同時に落ち込みはするのですが、
たぶん自分は今できることを、少しでもあきらめずにやるしかないんだろうと思う。
もっともっと勉強しないといけないし、
もっともっと希望ももたないといけない。

今までこのての講演会、どうせ寝ちゃうと思って参加してませんでしたが、
自分の狭い考え方やルーティン化されたネットとのかかわりに渇を入れてくれるものですね。
行ってよかった。