Googleが目指すものって……?




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ちょっと古い話題ですが、
Googleが紙の出版物への広告代理店業を開始、米国でベータサービス

これも結構気になる。

Googleはどうして、紙メディアに執着するんだろう?
雑誌広告はなんとなーくなれあいでやっているところもあるし、
後追い調査しようにも、「雑誌でみてー」って顧客が自発的にいってくれないとわからないし、何しろ価格設定が曖昧。
ネット広告みたいに共通のモジュールがあるでもなく、
各媒体が、フリースタイルな枠を、幅広く抱き合わせOK、言い値で取引してる現状がある。
例えば、ひとつの出版社のなかで、A誌でタイアップだしてくれれば、B誌の純広サービス。みたいな、とても媒体どうしがフラットとは言いがたい現状。

Googleは、ある意味「平等」なものを目指しているのかな、なんて思ったりする。だれでもが、共通の指標を満たせば、同じ権利を持つ。
そう考えると、この試みもGoogle Baseでやろうとしていることも非常に納得がいく。
たとえば、伊勢丹クリスマスセールも、近所のスーパーの日替わり特売も同じ権利を持つ。

同じ情報提供でも、紙媒体は非常に不平等を強いられている、というかそれをよしとして甘んじている業界でもある。

さらに「物」であるが故に、置く場所やら、入手する方法やら、制約が大きい。
たとえば、ずっと前に出たムックでも営業熱心にかけたり書店担当者が気に入ってくれれば、突然平積みゲット、たくさんの人が手にとってくれて、その日のうちに持ち帰ってもらえる情報になっちゃったりする。

ネットにあふれる情報と人をつなぐ大きな経路である「検索」。
これはやっぱり「神の手」であるべきなんだろうと思う。
Googleはおそらく、神の手は当たり前、
手を差し伸べる範囲を最大かつ平等にしたいのかなあと。

こないだの書籍の検索サービスとかもそうだけど、一体あのスキャンデータはだれか? どこから? とかスキャンロボットがいるのか!? とか素朴な疑問はあるけれど、
つまらない業界の資質を無視して、神の手を差し伸べる彼らの姿勢には、何となく熱いものを感じます。

ユーザーのために、というおしきせがましいリップサービスがあるでもなく、
明らかな見返るもすぐには見えないからこそ気になる。
こういう片思い的な「気になり方」っていいな。
これは、思うつぼなんだろうか。笑。